古民家だよりをお届けします

February 18, 2025

事務局スタッフのコバヤシです。

千葉県南部にある古民家に暮らしながら、リモートでスタッフの仕事をさせていただいております。

夫の仕事のご縁で住まわせていただくことになった我が家は、築120年以上の立派な元・茅葺屋根のお家です。

(今は茅葺の上に銅板がかぶさっています。)

地方では高齢化や若者の都市部への流出によって空き家が増えています。

私が住む地域も例外ではなく、しばらく空き家になっていた家を譲り受け、DIYや改修工事をして住み始めました。

田舎の古民家暮らしと聞いて、皆さんはどのような生活を想像されるでしょうか?

ゆったりと流れる時間、日本建築の趣ある空間、虫が多い、古くて住みづらそう、、とかでしょうか。

私もそう考えていましたし、概ねその通りです。

でも想像していたよりも大変だったのが、今の時期(真冬)に経験する「寒さ」です。

深い庇、縁側、高い天井、大きな小屋裏など直射日光を防ぎ熱がこもらない作りになっている日本家屋。

お陰で夏はとても涼しく、平屋で建具もほとんどないので、エアコン1台とサーキュレーターだけで快適に過ごすことができています。

しかし冬はその真逆。上記の特徴に加えて、我が家は築120年の歴史ゆえに土壁や木製建具が痩せて隙間だらけ。

外の冷気が容赦なく流入し、何もしなければあっっという間に室温が外気温と同じになります。

ここ最近は(環境に悪いと思いつつ、)エアコン、石油ストーブ、ガスストーブをフル稼働させて生活する日々です。

少しでも断熱性を向上させるため、障子は紙からプラスティック段ボールに変えています。

部屋が暖まりやすくなったのはもちろん、子どもに破かれる心配もないですし、

障子よりも光の透過性が高いのでほどよい自然光を取り入れることができてお気に入りです。

不便な点は多々ありますが、自分の手で自分が住む環境を作る楽しさや達成感はこの家に住み始めて知ったことでもあります。

このブログではちょっと不便だけど心地よさもある、そんな古民家での生活や、田舎暮らしの日常をゆるりと配信していきたいと思います。

陽だまりの縁側のような、ほっと一息つけるような場所になれば幸いです。